〈撮影日誌〉
映画「ふみ子の海」の撮影で三日間、新潟県に行ってきました。現場は上越市の西部で、元は大島村と呼ばれた中山間地帯です。三月の後半だというのに、まだ積雪が2メートル以上あり、時折吹雪に見舞われます。雪国の冬の厳しさを実感しました。映画の主人公は、盲目の女性ですが、昔は瞽女(ごぜ)になるか、マッサージ師になるしか選択の余地はなかったようです。土地で唯一の芸能人であった瞽女の存在には、きわめて興味深いものがあります。
〈仮設住宅〉
この映画は新潟県の協力も得ていることもあり、製作会社の希望で、大地震の被害を受けた山古志村の人々の仮説住宅(長岡市郊外)を訪ねました。個人的にも、以前から訪れてみたかったので、よい機会でした。300戸900人の大規模な施設で、そのうちの100余名の年配者たちと交歓会を開きました。皆さん、「紋次郎世代」なので、大いに盛り上がりました。ここ一、二年以内に、おおかたの人が帰郷できる状況で、誰もが思ったより明るい表情を見せていました。