主催の「たまあじさいの会」は、西多摩郡日の出町を本拠とする市民環境団体。
 以前はこの地のごみ処分場に、三多摩400万人の生活ごみが、1日100トンも運ばれ焼却されていた。ダイオキシンなどで周辺の森林や住宅地が汚染され、健康被害が拡大した。第一処分会場が満杯になり、新たに第二処分場の建設が始った時、市民たちが東京都にNOを突きつけて立ち上がった。
 その中心を担ったのが20年前結成された「たまあじさいの会」である。自らも科学的調査機能を持ち、定点観測をくり返し、裁判を起こし、市民に情報を提供してきた。第二処分場建設は結局強行されたが、「会」は今でも焼却灰や多摩川に流れる放射能などの調査を続けている。
 中村が参議院へ入ったのも、奇しくも20年前。議員連盟「公共事業チェック議員の会」の会長として、何度も日の出町へ入り、市民の応援を続けた。後には、この処分場をモデルにした小説「ごみを喰う男」(徳間書店2007年)を発表。
 今回の公演は、「たまあじさいの会」20周年記念のイベントのひとつとして実現した。