学生500名・・・こんなに多くの若者相手に公演するのは初めて。
 これまでは、ほとんどが中高年だったので、反応が異るだろうと予測していた。
 想定外だったのは、今まで100%笑いがあったところで、声も拍手もなかったことだ。全体的に、押し殺したような沈黙が続いた。
 原発事故が起きたのは、この子たちが高校低学年か中学生の時だった。
 被曝したり、避難したりした生徒以外は、この大それた社会問題に向き合う経験や環境がなかったのかも知れない。
 朗読劇「線量計が鳴る」が、学生たちにとって異次元の出会いであったかも知れぬ。いずれにしても、書いてもらったアンケートの中味が興味深い。