豊岡市へ陸路で行くと、とてつもなく時間がかかる。最短は空路だ。羽田から伊丹空港まで小一時間。そこから但馬空港まで35分だが、これが昔なつかしいプロペラ機。最後にセスナに乗ったのは、北京から北朝鮮に入った1987年だから、32年ぶりということになる。
 豊岡市は、環境都市として有名だ。農薬で生物が死に、エサがなくなったコウノトリは、古来から住みついていたこの地を去った。
 10数年前から、市長を先頭に、無農薬、低農薬農業を実践し、今ではコウノトリパークができ、観光の目玉になっている。コウノトリ米はブランドになり、名産品になった。近くには、文豪たちが愛した城崎温泉が、レトロな街並を残している。
 公演は、女性リーダーたちががんばり、250の常設席を20席も上廻る大盛況だった。