本年度第1回公演だが、延べで88回目である。
本来は、昨年10月12日の予定だったが、当日超大型台風に見舞われ、今回まで延期された。広告期間が伸びたせいか、208席は入れないほどの満員となった。
上演委の主体は、脱被ばく実現ネットワーク(福島県や周辺から避難している人々を物心両面で支える団体)や他の反原発グループ、沖縄カカオプロジェクトのネバリ・バザーロ、アマチュア女性カメラマンから見える風景を展示するフォトボイス等々、多様なグループのボランティアたちだった。20人近い現実の避難者も観劇し、終演後に中村の楽屋を訪れた。劇の主人公も被災者という設定なので、中村も仲間と思われたようで、楽屋は華やかな交流の場となった。被災者でありながら、自ら仲間の救援運動に尽力している人もいる。こういう人たちに接すると、日本も捨てたもんじゃないなと思い直す。
駄目なのは、官邸や永田町で利権をむさぼるドブねずみたちだけなのか?