【第56回】公演 1月7日(月)長野市(長野県)

 本年度の幕明け公演は、0℃をはさんで、昼夜の温度差が2度が3度しか変わらない冬の街・長野市で開催。今までとは違ったプロデュース形体だ。
 100人規模の地元企業が主催。自社の集会ホール(100名収容)を使い、観客はすべて従業員。そもそも、この会社の社長御夫妻が、朗読劇を東京で観たのがきっかけ。感激した御夫妻が、社員にも是非見せたいと決断!
 さすが教育県の長野!ありきたりの新年会より、まず勉強!
 終演後、珍事が起きた。劇に感動した高齢の社員が、中村を質問攻め。「結局何年原発で働いたのですか?」「どのくらい被曝したんですか」等々。
 どうやら、中村を本物の原発技師と思い込み、体験談を聞かされたと勘違いしたようだ。後ほどの中村の言は、「オレって化け型俳優?」


【第55回】公演 2018年12月22日  江南市(愛知県)

 この町在住のペンクラブ会員の企画を開山500年の名刹永正寺が受け、尾張芸術文化懇談会が推進。劇場は、大きな本堂を使い、130人以上の観客を収容。ご住職はオペラ歌手(バリトン)でもあり、音楽や美術にも造詣が深い。本堂ばかりでなく、右手には70人収容のホールがあり、さまざまなイベントが展開する。
 副住職が、PSを操って多忙なスケジュールを調整する。
 まさに、江南市の文化拠点となっている。


【第54回】鎌倉市(神奈川県)公演 2018年12月16日

 日本ペンクラブ有志の提案に、湘南の市民団体が応えて成立したイベント。
 当初はどの劇場もが見つからず、やっと確保できたのが、JR鎌倉駅東口に近い鎌倉生涯学習センターホール。ところが、使用可能な時間が、日曜日の夜だけ。
 最も客動員の難しい時間帯だが、関係者は一か八かの賭けに挑戦。
 フタを開ければ、300人の定席は満員以上。このホール建設以来の新記録だった。
 旧知の小山明子さんも激励に見えた。
 公演後の懇親会は、近くのcafe(何種類ものおいしいハンバーガーが出る)で大いに盛り上がった。


【第53回】大阪市(大阪府)公演 2018年12月7日

 午前中は、奈良の婦人活動家たちの案内で短い観光ドライブ。
 およそ60年ぶりで東大寺の大仏様と面会。興福寺、法隆寺なども見学、
 昼は珍しい「つけもの定食」を食べた。午後4時に大阪の会場に入る。
 大阪公演の主催は、浪花のプレスリーと呼ばれるシンガーソングライター・趙 博氏とその仲間のプロデュース。定席は207なのに、50人以上があふれてしまい、その客たちは舞台の上の折りたたみ椅子に座ってもらった。
 さすが大阪、ぎっしりと詰った客席はぶんぶん反応し、檄の掛け声が続いた。まるで選挙の集会みたいだった。
 車椅子の歌人・木村浩子さんも、沖縄から駆けつけて下さった。


【第52回】奈良市(奈良県)公演 2018年12月6日

 古い文化圏の古都だから、観客集めに苦労するだろうと心配していたが、とんでもない認識不足だった。
 この町には、反原発ばかりではなく、障害者差別、女性差別、平和運動、沖縄基地問題など、ありとあらゆる社会問題に取り込む市民運動の歴史があり、奈良県人は決しておとなしい人たちでないことが分かった。
 公演では、中村を激励する声がかかり、何度も会場が湧いた。「もんじゅ」なんて名前を勝手に使われ、仏も菩薩も、原発再稼働には怒りまくってるようだ。
 300の客席も、数日前に完売だった。


【第51回】八王子市(東京都)公演 2018年12月2日

 公演は、京王線八王子駅の一つ手前、北野駅前の市民センターで行われた。
 300近い入場券も、一週間前には完売。
 主催は、八王子市民放射能測定室「ハカルワカル広場」。
 福島原発事故で1都15県に拡散した放射能汚染は、これまでも完全な調査がなされたわけでもない。この市民団体は、住民から持ちこまれる土壌や食物の汚染度を詳細に測定してきた。放射能の危険についての啓蒙活動も続けており、若いボランティアスタッフも多い。
 観客の中には、この種のテーマには普段興味を示さなかった一般客も、かなり参加していたとの報告がなされた。朗読劇という目新しい形式も、人々を刺激したのかも知れない。


【第50回】新横浜市(神奈川県)公演 2018年11月28日

 これで横浜は、3度目の公演となる。主催は、NPO法人「WE21ジャパングループ」、つまり生協。だから、女性軍団の活躍が頼もしい。
 リーダーの郡司さんは、中村と小中学校が一緒の後輩。普段以上にバカ力が湧いて、150人の定員を超える集客ぶり。
 この団体は、新横浜駅の近くに、自らのビルを所有し、地下には小劇場風のホール「スペース・オルタ」がある。公演はここで行われた。地域のさまざまな文化活動の拠点になっている。懇親会も、1Fのレストランで行われた。


【第49回】横浜市(神奈川県)公演 2018年11月19日

 参議院議員時代、中村が会長を務めた議員連盟「公共事業チェック・議員の会」の事務局長を担った佐藤謙一郎氏(当時、横浜選出衆議院議員)。
 東京で朗読劇を観た後、「横浜も負けてはいられぬ」と昔の支持者や現在の仲間(無農薬野菜の配給事業)たちに呼びかけ、関内ホール250人の動員に成功。
 公演後の、飲み会が、100人を超える大パーティーに化けた。
 みんな生き生きとしていて、脱原発派は、間違いなく多数派だということが分かる。