古い文化圏の古都だから、観客集めに苦労するだろうと心配していたが、とんでもない認識不足だった。
 この町には、反原発ばかりではなく、障害者差別、女性差別、平和運動、沖縄基地問題など、ありとあらゆる社会問題に取り込む市民運動の歴史があり、奈良県人は決しておとなしい人たちでないことが分かった。
 公演では、中村を激励する声がかかり、何度も会場が湧いた。「もんじゅ」なんて名前を勝手に使われ、仏も菩薩も、原発再稼働には怒りまくってるようだ。
 300の客席も、数日前に完売だった。