札幌から西南へ2時間40分のドライブ。ニセコの隣が、温泉と農業の町・蘭越(らんこし)である。
 人口は4000人くらいだが、文化活動が盛んで、札幌でやるなら、是非こちらにもという要請があった。
 町や教育委員会の後援もあり、蘭越町山村開発センターの150席は満席。
 公演後は、上演委員会会長の自宅で懇親会。各々が持ち寄った手造りのおかず。東京ではまずお目にかかれないような山菜、野菜。小粒のトマトなども5色もあって、味の濃いこと。
 とうもろこしも木のこも、昔食べたままの味。こういう食物と較べると、都会人が食べているのは、「エサ」にすぎない。
 翌日は、帰途、問題の泊原発を見に行った。対岸の漁港、岩内町からしか姿が見られない。美しい海、畑、森。一つ間違えば、永久避難の対象だ。土地の人に、来年、岩内町でも公演してくれと頼まれた。