近くには日奈久温泉があり、俳人・種田山頭火が泊ったという木賃宿が一軒、当時のまま保存されている。
 8年前、自作の2人芝居「山頭火物語」を、ここの大旅館の大広間で上演したことがある。この上演を推進してくれた人々が、今回の朗読劇上演運動の中心になっていただいた。八代市には、小規模の公共ホールがなく、小さいものでも500席のスケールだ。こうしたイベントでは、300人を集めるのも大変だという。今回は、フタを開けると400人の大盛況だった。新記録だという。
 またこの地は、国会議員時代に、球磨川や川辺川のダム問題で何度か視察しており、環境活動家たちとも顔なじみだ。今回は、なつかしい人々に会う機会にもなった。