【上演報告】[第94回]公演 11月7日(土)横浜市

リリスホール

 横浜市内・リリスホールで、94回目、8ヶ月ぶりの朗読劇「線量計が鳴る」の再開だ。コロナ禍で、2度も延長した後の公演。主催は、ぶんぶんトークの会。安全対策、スタッフの苦労も、並のものではなかったようだ。
 とにかく、やり抜くという強い姿勢には頭が下がる。
 中村の方は、PCR検査をするだけでよいが、観客は、2時間もマスクをしたままなので、さぞかし厳しかっただろう。
 春には販売したチケットは、ほとんどが使われ、220名の大入りとなった。
 「劇」は、同じ空間を演者と客が共有し、熱い火花が起きてこそ、力が生まれる。
 周囲の状況を見ながら、ボチボチと続けてゆく覚悟です。


【第93回】公演 2月29日(土)所沢市(埼玉県)

 コロナ・ウィルスに振り回されて、すべての業界が迷走している。
 政府は当初、水際作戦などと甘く見ていたが、今ごろになり、パンデミックの
危険性があることを知り、日替わりで方針を変えている。
 大した根拠もなく、とんでもないこと言い出すので、民間は独自の判断を迫られる。
 この朗読劇も、毎日出る被害情報を検討しながら方針を決めているが、中村の
基本姿勢は、主催者の最終決断に従うということである。
 今回も、ギリギリで公演実行に踏み切った。主催者たちは、衛生面、環境面でも、最大の努力を払った。舞台設営もきびきびと進み、イベント経験を積んだスタッフであることが分かる。入場券は250枚売れ、来場者は170名。
 観客も、それぞれの覚悟で事態と対面せざるを得なかった。
 この状況は、まだ先も続く。


【第92回】公演 2月24日(月)高松市(香川県)

 前日、松山公演が終ると、そのまま隣県の高松へ移動。距離が長く、車で2時間を超える。高速は大地震帯である中央構造線の真上を走っている。
 当局は当初、それが自慢だったらしく、土手に大きな看板を出していたが、最近は「恥」だと気がつき取り壊したようだ。「バカは死ななきゃ直らない」とはこのことか?
 高松は、市民の反原発運動が盛んで、「四国電力前金旺行動」というパフォーマンスが毎週続いている。運動の中心は、「脱原発アクションIN香川」である。
公演に協力してくれたボランティアたちは、それぞれ芸や技術があり、社会運動をするのが楽しそうである。長続きするには、「面白い」というのが秘訣かも知れない。
 帰途、空港近くでごちそうになった鍋やきうどんは超おいしかった。
徳島に感染者が出て、集会の自粛が勧められているが、こちらは何とか無事にやり遂げた。
 今後はどうなるか、最終判断は主宰者に任せようと思う。


【第91回】公演 2月23日(日)松山市(愛媛県)

愛媛公演

 松山市民会館小ホールだが、ここは本来、能舞台である。松山では、伝統として能を楽しむ市民が多いとのことだった。又、子規、虚子の出身地であり、漱石の「坊ちゃん」の舞台であり、山頭火の臨終の地であったり、近代文芸史では欠かせない都市である。能舞台で朗読劇をやるのは初めてだったが、古い建築物とは言え、音響効果がよく計算されていた。客は170名以上。補助椅子を出すくらいの盛況だった。
 伊方原発の裁判が話題になっており、市民は再び原発を意識し初めたようだ。
 伊方原発からは、一年で20億トン以上の廃水が瀬戸内海に放出され、トリチウム汚染が原因の白血病患者は平均の6倍も出るという。
 この連続公演も、一人の女性が提案して始り、実現にこげつけた。


【第90回】公演 2月22日(土)今治市(愛媛県)



瀬戸内海側3都市連続公演だ。今治、松山、高松の実行委員会の共同開催となる。
今治は、タオル産業の町として一時は500件くらいの小型工場があった。
現在は、10分の1くらいに衰退し、町には元気がない。
そこで、シンゾー首相とお友だちの加計学園が、政府のバックアップで、意味不明の
獣医大学を作ることになった。
こんな所で、猿や豚の研究をする必要性もないから、もっと危険な目的が隠されて
いるのではという噂もある。何れにせよ超保守の風土で、自治体議会にもリベラル
議員が一人くらいしかいない。革新的なイベントをやりたい市民は、かなりの圧力を
受ける。当日の有料入場者は62名と、過去最少だったが、それでもこの地では異例
の反響だとのこと。客の人数は少くとも、インパクトは何十倍もある。
日本の夜明けはこうして始るのだ。