著書『線量計が鳴る』出版のお知らせ
朗読劇『線量計が鳴る』 単行本(ソフトカバー)

原発の技術と問題点、被曝の危険性、福島第一原発事故の実態など、原発の基礎から今日の課題までを、分かりやすく伝えます。
【発売日】2018/10/15
【出版社】而立書房(じりつしょぼう)
【予約・販売】
AMAZONホームページ
朗読劇『線量計が鳴る』 単行本(ソフトカバー)

原発の技術と問題点、被曝の危険性、福島第一原発事故の実態など、原発の基礎から今日の課題までを、分かりやすく伝えます。
【発売日】2018/10/15
【出版社】而立書房(じりつしょぼう)
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「俳優・中村敦夫が、原発に警鐘を鳴らす舞台を演じる理由」
「線量計が鳴る」は百回公演を目指す
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58205
三重県は、市民運動が原発建設を阻止した輝かしい実績がある。
今回は、NPO法人三重市民風車プロジェクトの皆さんが中心で、三重県保険医協会、核戦争防止国際医師会議三重支部、書道三青社等々の協力を得て、上演委員会が立ち上がった。
当初は、三重県総合文化センター・小ホールを埋められるか心配されたが、フタを開ければ超満員で、活気に充ちた劇場空間が生れた。
台本を単行本化した「線量計が鳴る」も、予定の50冊がすぐ完売した。
長いこと取材して下さった、NHK福島の「こころの時代」が放送になります。
是非、ご覧下さい。
<全国放送・Eテレ>
★こころの時代~宗教・人生~「反骨 ~中村敦夫の福島~」(60分番組)
放送日:本放送/2018年11月4日(日)朝5時~6時
再放送/2018年11月10日(土)午後1時~2時
<福島県単放送・総合テレビ>
★福島県内向け放送「反骨 ~中村敦夫の福島~」(26分30秒番組)
放送日:本放送/2018年11月2日(金)夜7時半~7時56分30秒
再放送/2018年11月3日(土)午前10時55分~11時21分30秒
山形市の周囲には、湯質の良い温泉が集中している。
公演前日、泊めていただいたのは上山温泉の老舗旅館。
町は武家屋敷通りなどがあり、古民家を改築したオシャレなカフェなどもあるが、観光業は下降気味だという。
公演は山形市の郊外にあるシベールアリーナ。
作家の故・井上ひさしさんのリーダーシップで企画された文化村の中にある劇場だ。10年ほど昔になるか、阿刀田高さんの主催の朗読会がここで行われ、私が同地出身の作家・藤沢周平の「暗黒剣千鳥」を朗読した。当時のスタッフもおり、懐かしさを胸に250名の客の前で「線量計が鳴る」を演じた。
学生500名・・・こんなに多くの若者相手に公演するのは初めて。
これまでは、ほとんどが中高年だったので、反応が異るだろうと予測していた。
想定外だったのは、今まで100%笑いがあったところで、声も拍手もなかったことだ。全体的に、押し殺したような沈黙が続いた。
原発事故が起きたのは、この子たちが高校低学年か中学生の時だった。
被曝したり、避難したりした生徒以外は、この大それた社会問題に向き合う経験や環境がなかったのかも知れない。
朗読劇「線量計が鳴る」が、学生たちにとって異次元の出会いであったかも知れぬ。いずれにしても、書いてもらったアンケートの中味が興味深い。
公演は10/7日(日)だったが、前日入りした。
常磐線の勝田駅(ひたちなか市)を通り過ぎ、次の東海駅で降りた。
期限の切れたポンコツ(東海第2原発)を原子力規制委員会が安全と判定し、20年間の延長再稼働を認めたばかりである。これを受け入れるかどうか、近隣自治体の反対派市民とひもつき政治家たちがもめている。
東海村を実際に見て、少からぬショックを受けた。
海際の小さな土地のあちこちに、核関連の大型研究施設や廃棄物処理場などが、十数ヶ所も点在し、それが村の骨格を形成している。
あちこちに保管されている低レベル、高レベルの固体廃棄物のドラム缶は、十数万個になるだろう。まさに、放射能施設に占領された村である。
東海第2原発から30km圏内で生活する住民は、96万人。日本でも最悪の密度である。東京からの距離にしても、110kmと最短であり、福島原発までの半分だ。こんなところで再稼働とは、狂気の沙汰としか思えぬ。
近隣自治体の住民の危機意識も高まっており、10/7の小劇場も、定員110人を超える超満員。客席から、終始熱い声援が飛んだ。
主催の「たまあじさいの会」は、西多摩郡日の出町を本拠とする市民環境団体。
以前はこの地のごみ処分場に、三多摩400万人の生活ごみが、1日100トンも運ばれ焼却されていた。ダイオキシンなどで周辺の森林や住宅地が汚染され、健康被害が拡大した。第一処分会場が満杯になり、新たに第二処分場の建設が始った時、市民たちが東京都にNOを突きつけて立ち上がった。
その中心を担ったのが20年前結成された「たまあじさいの会」である。自らも科学的調査機能を持ち、定点観測をくり返し、裁判を起こし、市民に情報を提供してきた。第二処分場建設は結局強行されたが、「会」は今でも焼却灰や多摩川に流れる放射能などの調査を続けている。
中村が参議院へ入ったのも、奇しくも20年前。議員連盟「公共事業チェック議員の会」の会長として、何度も日の出町へ入り、市民の応援を続けた。後には、この処分場をモデルにした小説「ごみを喰う男」(徳間書店2007年)を発表。
今回の公演は、「たまあじさいの会」20周年記念のイベントのひとつとして実現した。